2012年3月おはなし会レポート

話したこと

<牛乳や給食について>
・牛乳について、保育園は個別に調達しており、対応はまちまちである。保護
者がかけあった結果、産地を変更してくれた園もある、小学校の学校給食用
牛乳は、(株)明治戸田工場のもの。2月の自主検査結果は測定下限値以
下とのことだったが、下限値が50ベクレル/kgという高い値。安心できない。

・小学校で牛乳を飲まずにお茶を持参している家庭は、かなり少数派。給食を
食べずにお弁当を持参している家庭はもっと少数。小学生は少数派になるこ
とを嫌がる傾向が強いため(子どもも親も)、対応していない・できない家庭も
多 いのではないか。

・将来のことを説明し、我が子は学校では牛乳を飲まないことに納得しているが、
クラスの友人たちは飲んでいる。「その子たちはどうなるの?」と聞かれると言
葉に詰まるが、DSの所持などと同じく「各家庭で決めること」と話すようにして
いる。また、牛乳を飲まない理由について周囲から尋ねられたり、「飲んだ方が
背が伸びるよ」などと勧められることもある。

・同じものを、全員一緒に半強制のように食べさせるという給食の形態が、時代
に合わなくなっているのではないか。給食を食べさせたくないからとの理由だけ
から私立進学を考えなくてはならないのも本末転倒。

・水筒や弁当の持参については、申し出があれば認めるようにとの通知を区の
教育委員会から各学校に出しているが、対応はまちまち。「そんなことを気にし
ているのはお宅だけですよ」と言われたりする。学校としては、牛乳や給食を食
べない児童が増えることは避けたいと思っているようで、少数派が連帯してほし
くない模様。

・水筒や弁当を持参する児童への先生方の対応はまちまち。手厚いフォローは
期待しない方がいい。公務員だから致し方ない面もある。

・学校や行政と対立しても、問題の解決にはつながらない。こちらの要望を継続
して訴え続けることが重要。行政もこの問題に対して向き合おうという姿勢がよ
うやく出てきており、風評被害という言葉を題目のように唱えることはなくなって
きた。ただし、予算の問題もあるし、例えば「西日本のものだけしか使わない」
とはなかなか決断しにくいようだ。


★未就学児の保護者にとっても関心が高い給食問題。牛乳を飲まない、給食を
食べない選択を認めてほしいとの意見が出されました。一方で、現在はお弁当を
持たせているものの、再び給食を食べさせたいと願って行政に働きかけている保
護者の話も出ました。この問題については、根気強く取り組んでいく必要がある
ようです。

<食材について>
 ・西日本のもの中心に食材を選んでいる。水については、パスタを茹でたりする時
には浄水を使っているが、飲食用にはミネラルウォーターを使っている。一方で、ミ
ネラルウォーターの産地も気になる。

・きちんと検査をしている宅配会社で購入するようにしている。市販の加工食品な
どはなかなか手が伸びない。

・野菜など、産地をもっと細かく表示すべき。福島県で栽培されたもの全てが放射性
物質を多く含むわけでもない。ベクレル表示をきちんとすれば、60才以上の方など
は納得して購入するのではないか。

・外国産のものなら安全とも言い切れないのではないか。例えば、抗生物質を沢山投
与して育てている魚などの安全性も考慮すべきかもしれない。バランス感覚を持って
食材を選んでいく必要がある。

・子どもの好物にセシウムが検出された場合、与える回数を減らすことで取り込み量を
減らすように努めている。もしごく少量摂らざるを得ないとするならば、美味しいもので
摂りたい。

・海の汚染がひどいため、東日本の太平洋側の海産物は汚染されているだろう。できれ
ば漁場まで気にしたいところ。日本人なのに魚をたくさん食べられないとは悲しい。


★西日本のものを選んで購入している方がほとんどでした。水については、ミネラルウォ
ーターへの依存度が高い方がまだまだ多いことも分かりました。
魚や肉の産地を気にしている方も多く、食材を揃えるのに一苦労との声も。また、放射性
物質を取り込みやすいきのこ類について、菌床の出所が気になるから一切食べないし食
べさせないという人もいれば、大人だから食べる、信頼している宅配会社のものなら食べ
ると、それぞれでした。
食材選びには神経をつかいます。外食したり惣菜を購入したりする機会が大幅に減った
方が多いです。一方で、子どもの好物やたまの外食は、あまり気にせずに楽しんで食べ
てもよいのではないかとの意見も出ました。

<周囲との温度差について>
 ・事故直後は気にしている人が周囲にいたが、現在では「まだ気にしているの?」と言われ
ることがある。温度差を痛感する。

・温度差はある意味、致し方ないかもしれない。放射能問題については、あくまでも明るく語
って広めていくことが仲間を増やす早道なのではないか。

・例えば、放射能を気にした食生活について「マクロビみたいなもの」と語ったりしている。そ
のような表現を使うと理解してもらいやすくなる気がする。


★周囲との温度差に悩む方はやはり多いです。子どもを持つ保護者といえども一枚岩にな
れない難しさもあります。それでも、あきらめずに努めて明るく語っていくことで、少しずつ理
解者を増やせるのではないかとの意見に一同うなずきました。


最後に、都内の電車の中で福島県郡山市から旅行に来ていたご家族に出会った話をして
下さった方がいました。事故後、お子さんたちに一度も外遊びをさせていないと話されたそう
です。また、放射能を気にしていることを伝えると「ありがとうございます」とおっしゃったとも。
東京に暮らす私たちも様々な不安を抱えていますが、福島に暮らす子どもたちのことを決
して忘れてはならないとの思いを新たにしました。

レポート:メンバーY