10月おはなし会レポート(乳幼児グループ)

10月おはなし会
<赤ちゃん・保育園/幼稚園の子どもがいるママたちで話したこと>


新生児ママから5才児ママまでと、お子さんの年齢幅はありましたが、
共通して「放射能のことを気にしている人が周囲にあまりいない」とのこと。
事故後7か月しか経っていないのに、事故の話題がすでに風化しつつあり、
来年になれば話題にもならなくてなってしまうとの懸念を抱いている方もいました。
また、食べ物や水のことはある程度気にしていても、その他のこと(外遊び等に伴う
外部被ばくの問題など)は気にしていない知り合いが多いとの声もあがりました。

主な話題についてレポートします。 

 

 

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【子どもへの伝え方について】

・5才の子には、福島の原発が爆発して放射性物質が東京にも降ってしまった

 と“放射性物質”との言葉を使って説明している。科学的事実を伝えている。
・同じく5才だが、放射能という言葉は使わずに、原発が爆発してしまい
 砂や草木が汚れてしまったから触らないで欲しいと話している。
・幼稚園児といえども、大人の会話はよく聞いていて、放射能のことは子ども
 なりに理解している。

 

4,5才の子どもに対してどの程度説明するかは、それぞれの理解力の差もあ
るため一概には決められませんが、原発が爆発してしまったとの事実はしっか
り伝えている方々が多かったです。

放射能について、自分の子どもが何気なく言ったことが、(放射能を気にしていないお宅の)お子さんを傷つけてしまったら困ると思っている方もいました。

集団生活の場では、放射能を気にしていない家庭が多いため、皆さん立ち位置に

ご苦労されていることが分かりました。

 

 

【買い物について】
・宅配を中心としているので、買い物にはあまり行かない。コンビニに寄った
 時にお菓子売り場で「こういうのが食べたい」と子どもに泣かれてしまい
 ますます行けなくなってしまった。
・放射能のことは話してあるので、子どもが産地を見て「これは食べられる
 ね」と言ったりする。

 

産地を気にしながらの食材選びには皆さん苦労されています。赤ちゃんのママ
さんからは、母乳や離乳食についての不安が出ました。食品に含まれる放射性
物質の暫定基準値が高いままなので、西日本の食材を選ぶことで自衛するしか
ないとの声が多かったです。そのためにも、放射能を含んだがれき処理を、西日
本で行なうべきではないと意見が一致しました。

 

 

【外遊びについて】
・幼稚園での遊びについては、特に規制していない。
・砂遊び等しないように言い聞かせている。
・赤ちゃんを公園等に連れていくのが不安である。

 

集団生活における外遊びには、皆さん複雑な思いを抱いていました。
本当はあまり遊んでほしくないけれども、そこまで規制できないと思っている
方もいれば、規制していることで心理的な問題が生じてしまうのも困ると頭を
抱える方もいました。
爽やかなこの秋に、赤ちゃんを公園への散歩になかなか連れ出せない皆さんの
の悔しいお気持ちは痛いほど伝わりました。
赤ちゃんにしても、幼児にしても、のびのびと過ごせる幸福な時代が奪われて
しまったことは本当に悲しいです。
少しでも納得して連れ出したり、遊ばせたりするために、教育機関や公園などの
土壌調査をやってほしいとの声があがり、皆さん「調査してほしいよね!」と
賛同していました。

 


【保育園・幼稚園、区および国への意見・要望・申入れなど】
・保育園の場合、食材の産地については少しは気にしているようだ。ただ納入
 業者だのみとなっているようで、保護者の意見に聞く耳は持ってくれるが
 主体的にあれこれ考えているわけではない。
・世田谷でのラジウム騒動の時に、新宿区でももっと細かく測定すべきだと区役所に
 電話をした。職員も「自分もこわいです」と答えるなど、意外に親身になって
 くれることもある。
・生まれてはじめて、がれき処理に関する環境省案に対するパブリックコメント
 を提出した。

 

皆さん、様々な形で放射能に関する懸念を表明されていました。新宿区役所に
定期的に電話して訴えている方も2名いらっしゃいました。区に対しても国に対し
ても、「1人の意見なんか聞いてくれない」とあきらめずに、できる限り声をあげる
ことで変えられることがあるかもしれないと改めて感じました。

 


【その他】
・横浜ではストロンチウムも検出されている。東京にも飛んできていることは間違い
 ない。体に取り込まないためにはカルシウムがいいと聞くが、何を摂取しているか?
・西日本産で安全だと判断できれば、牛乳や小松菜なども食べさせている。サプリも
 併用している。
・食べ物ももちろん大切だが、免疫力を高めることも重要。睡眠を十分にとって
 ストレスを溜めないことを心がけている。

 

食べ物に注意することにどうしても神経を集中してしまいがちですが、同時に免疫
力を高めることも大切だとの指摘がありました。もっともなことで、放射能問題という
大きなストレスをすでに抱えてしまっている私たちですが、このストレスを和らげる
ためにも、思いを吐露する場を今後も設けていきたいと思いました。

 

 

(レポート:新宿の会 メンバーY)

 

 

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